あけましておめでとうございます

年に数回しか更新しない当ブログ。

ようやく今年初めての更新となりました。

 

今年はカレンダーの関係で会社員のお休みはかなり短い期間に限られたかと思います。私も御多分に洩れず。関係先を回ったら、もう仕事始めです。

 

昨年の年始、こんなことを書きました。

「まだアナログには敵わないところがある、のですが、今年あたり技術的に安価でクリアされる年になるのではないか」

どうやら、技術的にはDSDという割とレガシーな仕組みでクリアされつつあるように思います。ただ、デジタル処理にはアナログとは別のノイズがあることも宿命です。

アナログのノイズは可聴帯域にありますが、デジタルでは可聴帯域のノイズを「ノイズシェーピング」で可聴帯域外へ移動させることができます。ということは、リマスタリングやビット変換処理が行われた場合、音源ファイル自体が「ビットパーフェクト」から外れていることを意味します。

ビットパーフェクトでない音源をビットパーフェクトな環境で再生するというパラドックスをリスナーは強いられるわけです。一言で言ってしまえば、技術的な意味はあるけど音楽を楽しむこととは別です。

であるならば、積極的に好きな音に近づけていくのが正しいアプローチなのではないか、というのが個人的な思いです。(脱線しますが、その意味で、スタジオの音をそのまま、リスナーに届けるというコンセプトのMeridianの「MQA」形式には期待しているところです)

ので、ファイル形式や技術面は知識として追いかけますが、リスニング環境を整えるにあたってはこだわりません。

特にPCMからDSDに変換をかけられるソフトが多く出回ってきました。それ自体は喜ばしいことと思います。が、では元のファイルをすべてDSDに変換して楽しむか、といわれればNO、です。また、配信でも元はPCMでハイレゾでないものを変換してDSDにしている音源があります。一時期の「ニセレゾ」騒動と同じことが起きています。

PCM(録音)→DSD(配信)→PCM(再生)というパターンは、誰にでも起こりうるデジタルノイズまみれの環境に過ぎません。オーディオ評論家やショップのスタッフたちの言うことに技術的裏づけが少ないのは昔からですが、プロならもう少し勉強したら、と思うのです。だって、素人でももう情報を集めることが簡単にできる様になっているのですから。

 

たとえば録音デバイスのADコンバーターチップによるノイズは下記がわかりやすいと思います。

ch.nicovideo.jp

 

PCM→DSD変換ソフトでノイズがどう違うか、は下記。

PCM-DSD_Converter | PCMDSD.com - Converting PCM to DSD.

 

有名なifiの。デジタル録音技術の歴史とデバイス情報がまとまっていて、非常にわかりやすい。

iFI-Audio.jp News and Blog: iFIオーディオ主任エンジニア、トルステン博士かく語りき(4)連載インタビュー付録:PCM vs DSD

 

デジタルの技術を積極的に活用、バージョン!

こういうの、もっと増えていいと思います。

www.youtube.com

 

そんな感じで、今年も音楽を僕らに届けてくれる各社・各位をナナメに見ながら、独自に楽しみたく思います。

よろしくお願いします。