2017年、年の瀬

 またまた更新まで間延びしてしまいました。ニュースもほとんど見てないうちに、VanGelderの訃報に愕然。以前このブログに、昔の音を取り戻すラストチャンス、のようなことを書いたのですが、その機会はとうとう失われてしまいました。RVGシリーズは当時CDというパッケージメディアのオーディオ環境における回答だったと思いますし、その当時としてはベストを(関係者も含めて)尽くした結果で、そのこと自体に意義があったと思います。しかし、パッケージメディアである以上、CD、MD、カセットテープ、その他多くの失われつつある世界に属するものです。これから残っていくであろう、デジタルデータの世界は、例えばクラウドであり、形を(個人としては)持たない形式になっていくであろうと思っています。

 その世界に、彼の手で遺産が引き継がれなかったことは残念でなりません。

 

 話は変わりますが、アナログレコードを愛好する層が一定数でてきたからでしょうか、ビンテージの再生機器にも価値が出るようになってきました。WesternElectricのケーブルもヤフオクで簡単に手に入ります。ちょっと高騰ぎみですが。

 そうすると、新商品で最初からビンテージ系の音を目指した商品も出てくることになります。私のように50年代60年代の音楽を聴く人にとっては、新しい商品で品質が安定しており、なおかつ昔の音源に合う音作りがされているのは願ったり叶ったり。そんなわけで、ヤフオクでちょっと前から気になっていたユニットを落札してみました。

 今のところバーンイン中。裸でも素性は良さそうに感じられます。しっかり梱包されており、ユニット自体もしっかり作られています。考えてみればオーディオ機器で新品で、メードインジャパン、な物はとても久しぶり。同封された説明書には、後面開放か大型バスレフ推奨、とありました。どちらかで試してみたいと思います。