PCオーディオ。
一番のポイントは、
「メーカー技術者の音作り」からの開放、だと思います。
CDプレーヤーにせよ、アンプにせよ、もちろんスピーカーもメーカーの開発・設計担当者が音を決めるわけです。
その意味で、本物の音楽家を経営者に引っ張ってきた盛田さん、井深さん、そしてそれに応えた大賀さん、の組み合わせは大変素晴らしいものだったと思います。
海外のメーカーでは、音楽好きの技術者が開発したスピーカーもあります。たとえば、SonusFaberのミニマ。
大変魅力的な高域の艶やかさ。クラッシック、特に弦楽器の生音を知っている方からも高い評価を得ているメーカーです。
設計者はバイオリン弾きで、工場から余った楽器等にも使われる良質の材をかき集めて、ミニマにしたと聞きます。
さて、、、今、日本のメーカーはどうでしょうか。
で、本題。
PCオーディオの世界が本格化して、特にRaspberryPiが出てから、それを使って簡易なプレーヤーを作ることができるようになりました。
Windowsの世界ではXPまでカーネルミキサーを経由することで音質が劣化するといわれ、実際にデータが変化してしまうこともわかっています。
【藤本健のDigital Audio Laboratory】第528回:「Windowsオーディオエンジンで音質劣化」を検証 -AV Watch
Win7でもCPUの使用率が高いと周期ノイズが乗ります。Microsoftのサポートページはこちら。
これらの現象を回避するためのオフィシャルがこちら。
オーディオ処理のためのWindows 7最適化 | ナレッジベース | サポート
これらのことから、あまり音楽を聴くPCとしてWindowsが使われてこなかった経緯があります。
それが、ここのところ高音質を目指すならWindowsならJPlay、LinuxならBBBやPiと各種ディストリの組み合わせが大いに賑わっています。Piはコンソーシアムができ、Linuxの知識が無くても使えるようになる日は近いと見ています。
「好きな音」をメーカーのフィルターを通さず、自由に聞く。ユーザーが音楽を選択できる、とっかえひっかえも、RIAAカーブからほかのカーブへの切り替えも自由自在。音楽ファンにとって、機材の悩みは尽きませんが、そこから自由になり自分の好みの音を聞くことができるのは、PCオーディオというか、デジタルで再生することのメリットということができます。(アナログにはアナログのよさがあり、デジタルを全否定される方もいらっしゃいますが、個人的にはそれとは別に聞く側にとって選択肢が増えた、と考えています)
個人的には最後に「よい」とされたものを漁夫の利として掻っ攫い、もっともコスパの良い状態で環境構築をしたい。。。。
各開発とトライを繰り返されている皆様に敬意を表して、今年の初めての投稿とさせていただきます。
私は開発できない一般人ですので、とにかく指を咥えているしかできないのが残念ですが。。Macででてくる24bit96khzの音もまぁ不満のない音だったりするので、駄耳にはこれくらいがちょうどいいのかもしれません。